摩天楼のような逞しく聳え立つビルディング
乾燥すると眠った状態になるネムリユスリカ
2019年04月08日
乾燥すると眠った状態になるネムリユスリカ
ネムリユスリカは世界で唯一、乾燥すると眠った状態になり、水をかけると蘇生する大変珍しい特徴を持った昆虫で、アフリカの乾燥地帯に生息しているのだそうです。
このような完全に乾いても死ぬことなく睡眠状態となり、再び水分を吸収することで復活できる性質は、ネムリユスリカの幼虫だけで、いくらネムリユスリカでも卵、蛹、成虫の段階では、乾燥しても一旦眠る状態になり、蘇生できないようです。
この特徴に注目押して宇宙での実験に利用できるがどうか試したところ、乾燥状態で眠っている100匹のネムリユスリカの幼虫が、宇宙でも水を吸収することで見事に蘇生し、活動を再開したのだそうです。
通常ですと昆虫を宇宙に持っていく場合、生命維持装置が必要なのだそうですが、このネムリユスリカの場合には、一旦乾燥させることで宇宙でも蘇生できることから生命維持装置が必要ないということです。
ですからその分余計な手間暇や経費も必要ないということはかなりメリットがあり、宇宙空間で昆虫の実験をする場合には、ネムリユスリカを選択することは、非常に大きな理由となるでしょう。
それにしても乾燥状態で眠りにつくというのは初めて聞く特別な特徴で、このネムリユスリカならばかなり厳しい環境でも生存できるというのは驚きで、宇宙空間で問題ないのでしたら、ネムリユスリカの幼虫を乾燥させたまま目的場所に持って行ければ、活動を再開させると言うことでしょう。
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